世界的に非常に人気のある職種
日本で生活をしていると、「女医さん」というのはまだ少しめずらしい存在のように感じます。
ですが少しずつながら確実に人数を増やしてきており、今後も世間的な需要に応じて活躍の場が広がっていくことが予想されています。
しかしながら実際に勤務をしている医師の中で女性医師の占める割合は2割にも満たない数字となっているため、今後は女性医師が長く勤務をしていくためにはどういった環境整備が必要かということも考えていく必要があります。
なお「医師」という仕事は諸外国を見ると全体的に女の子の将来の仕事として高い人気となっており、先進国だけでなく発展途上国においてもランクのかなり上位に必ず登場する仕事となっています。
これは「人の命を救いたい」という職業的な動機が女の子の心に訴えかける部分が大きいのと、専門職として他の仕事よりも主体的に仕事をしていくことができやすいだろうということが影響しているのではないかと思われます。
女性医師の活躍の場
アメリカにおいては既に医師の4人に1人は女性というふうになっており、ヨーロッパにおいては3人に1人の割合です。
日本でも増えてはきているとはいえ、そうした先進国に比べて進出の具合はかなり遅れているというのが現状です。
なぜ世界的に女性医師が増えてきているかということですが、これは女性が社会進出をしていくときにはどうしても専門的な知識やスキルがないと厳しいという現状があり、自身の力だけで高い社会的地位を築くことができる仕事というのはかなり限定されてくるということが関係しています。
諸外先進国同様、日本でも同じことが言えますが特に地方出身の女性の場合などには、勉強ができても女性ということで仕事において高い評価を受けづらいので、医師という専門職を選ぶのが自身のキャリアを築くための重要な方法になってくるということになります。
医師という仕事は仕事としてかなり高度な専門性があるため、仮に結婚や出産のため一時的に現場を離れることがあっても、資格を生かした復職がしやすく一生仕事をしていくことができるという強みがあります。
そのこともあって、他の職業と比較して珍しく女の子自身がなりたいと希望する仕事と、親がなってほしいと思う仕事がほぼ一致して高いランクとなっています。
女性医師になるには
しかしそれだけ専門性の高い仕事である医師ですから、免許を取得するのは決して簡単ではありません。
全国の医学部のある大学においても、医学部はかなり入学難易度が高くなっていますし卒業までの期間も長くなってしまいます。
かつて医師は「お金持ちの人が就く仕事」というイメージがあったのは、医師免許をとるまでかなりの費用と時間がかかるので、それを捻出できなければそもそも医師として勤務をすることができないためです。
現在では産婦人科や小児科といった現場で、女性医師を優先的に採用したいと思う病院も増えてきているため、医師免許取得のための要件が緩和されたり、奨学金などで積極的に医師志望者に勉強の場を与えてきています。