ブランドイメージを高めるための経営戦略を担当
ブランドが持っている資産価値を高めるべく、その広報戦略から法的管理に及ぶ活動全般の経営的な責任を担当します。
一般的にブランド・マネージャーは一般職のポスト名とは異なり、経営者側の観点に立ってブランドの価値最大化を目標とする経営戦略を遂行する責任者を指します。
ブランドの管理方法・戦略・価値最大化を体系的に習得し、それを遂行出来るブランド・マネージャーは現在まだ少数で、顧客が求める製品やサービスの提供において重要で希少価値を持った資格・知識です。
内部向けと外部向けの2つのブランディング
ブランド戦略は、その製品を購入し使用する消費者・顧客にアピールしていく活動ですが、ブランドの一貫性を維持するため、まず最初にブランドの側にいる社内や協力会社への周知・浸透が必要です。
近年では、従来の消費者・顧客(外部)に対するブランディング活動のみならず、社内のスタッフや協力会社(内部)に対する活動が重視される傾向にあります。
ブランドイメージは一旦定着すれば簡単に修復が困難です。
そのため、企業のブランドイメージを正当に顧客に認識してもらうためには消費者が求める製品やサービスを提供するマーケティングと一体化されたブランド戦略を遂行出来るブランド・マネジメントやブランド戦略のプロフェッショナルが必要とされるのです。
もちろんブランド・マネジメント等を体系的に学んだ知識のみならず、戦略の実現にはさまざまな能力も必要とされます。
消費者に評価されるブランド
新たな製品やサービスをブランドとして社会に送ったあとは、消費者がそのブランドと触れ合う中でさまざまな評価を下すことになります。
繰り返し購買・消費行為に至るプラスの評価のケースの一方、購買行為に至らないマイナスの評価のケースもあります。
ブランド・マネージャーは、新たに送り出すブランドを消費者にプラスの評価を受けるように育て、マイナスの評価を受けないように、一貫した活動を行う責任を負っているのです。
製品やサービスのブランドを企業のプランニング通りにカスタマーに認識してもらうため、ブランド・マネージャーは、ブランド・マネジメント関連の知識のみならず、製品等の販売のノウハウも必要です。
ブランドはカスタマーにも役立つ側面が
思惑通りブランドのプラスイメージが定着した場合企業のみならずカスタマーサイドにも次のメリットをもたらします。
1.製品・サービスの探索コストの低減
プラスのイメージが確立したブランドは、カスタマーが商品・サービスを選択(探索)する、調査・検討の時間的なコストを省略する事を可能とします。
2.さまざまなリスクの回避
確立されたブランドは、カスタマーの購入決定の際のリスクを低減することに役立ちます。
例えば、このブランドなら子供に使っても安心、あるいは、この会社の製品だったら不良品はない、といった安全・安心につながるのです。