ユーザーに心地良い満足度の高いwebサイトをデザイン
UXはUser Experienceの頭文字を取った略語で、ユーザー体験等と和訳され、外観のみならず、機能面での使い安さなどを考慮して、長く滞在しても心地よさをユーザーに感じてもらえるデザインという基本概念です。
UXデザイナーの仕事内容ですが、UX自体がハッキリした定義が無くフワリとした概念なので、「UXデザイン」と聞いても何となく具体的なイメージがつかみにくいと思います。
ここでは、現実のUXデザイナーの具体的な仕事の内容を概観してみます。
UXデザイナーの業務を4つに大別
1.調査、ユーザーテスト
Webサイトのケースではグーグル・アナリシス等の解析ツールを用いて、ユーザーのステイ時間やページビュー等ユーザーの動きを解析します。
また必要に応じて、実際にユーザーとの対面インタビューやスカイプを利用した面談を行い、聞き取りによる実態調査を行ったりもします。製品やサービスを実際に活用するユーザーの協力を得て、使用のシーンをモニタリングし、ユーザーが苦手とするポイント等を洗い出します。
2.ワイヤーフレームの試作品の作成
調査やテストに基づき新たなサービスやサイト、アプリの企画・設計を検討します。
設計・企画や課題解決の実現可能な手段が決まれば、制作チームと会議を重ね、デザインの基本となるワイヤーフレームや動作が確認できる実装した試作品を作成します。
このステップでは開発チームで十分に情報を共有して、納得いくまで何度も話し合いを重ね実装内容を確定します。
3.デザイン
ケースによっては別の部門が担うこともありますが、インターフェイスデザインも行うケースも多々あります。
ただ、Webデザインのようにデバイスごとにマッチしたモノを作るというより、用いるアイコンやバナーなどのパーツを制作したり、デザインの規則を取りまとめたガイドを作ります。
ユーザーの使い安さや心地の良さを念頭に、全体のレイアウトやカラーなどの知識をフル活用してベストデザインに仕上げます。
4.プレゼンテーション
ユーザーの行動解析の結果、その企画・デザインに至った理由を他者に論理的に説明する業務も仕事の一環です。
このプレゼンの相手は顧客あるいは開発チームのメンバーなど多種多様で説得力が無ければよいプロダクトは生まれません。
人間工学や心理学など幅広い能力が必要なポジション
さらに、ユーザーの行動を理解する為に人間工学や心理学などの幅広いフィールドの知識を持つことが優れたUXデザイナーとなる条件です。
ときには、HTMLやCSSの知識を求められるケースもあるとはいえ、WEBデザイナーと違って、コーディングが主な仕事となるケースは少ないです。
有能なUXデザイナーは、さまざまなフィールドのプロフェッショナルと意思疎通を図りつつ、最終目的とする「心地良さ」を追い求め、具体化するのです。