身近な工業製品にも組み込まれた機器を制御するソフトウェアを開発
システム開発の内容はソフトウェアの開発で、スマホやテレビ、電子レンジなどの身近な生活電化製品あるいは、生産工場の大規模な設備機器、病院などで活躍する医療機器、電車や自動車など電気で作動する機器をコントロールするシステム開発を行います。
ソフトはHDのメモリに組み込まれて初めて作動する指令文章で、HDの容量の制限の下で、より優れたソフトを開発することが求められます。
エンジニアにとってはそこが業務の難しさであり、また腕の見せ所でもあるのです。
既存のハードウェア上で作動するソフトの設計のみならず、場合によっては、回路設計を担当するエンジニア等ハードウェア側の開発者との連携により業務を進める事もあります。
システム開発の工程とフローチャート
システム開発の行程は、システムのプロではないカスタマーの要求を十分に聞き理解して、要件を定義する事からスタートします。
互いに正しく理解しあえたのち設計に取り掛かり、プログラミング業務に移っていき、適正に作動するかチェックしたあと、全体のシステムテストを行います。
バグが見つかれば、修正作業を行いシステムの本格運用をスタートさせます。
これがシステム開発のフローで、この過程で重要な事は運用のチェック・テストを十分行い、運用保守に役立てる事です。
ソフトウェアエンジニアに求められるスキル
技術面以外で大前提となるスキルは顧客と要件定義を行う打ち合わせに際して求められるコミュニケーション能力でいくら技術面のスキルが高くても役に立つソフトは出来ません。
一方、技術面では、開発言語のC++のマスターは必須で、javaを使用する開発も少なくありませんので、習得しておくべき技術です。
また、運用まで全体を見渡せる幅広い知識や能力も必要です。
一般的に稼働OSはLinux上で実装させるので、unixも必要となります。
このようにさまざまな知識が求められる上に、その言語等も進化していくため、常に先を見た学習姿勢が求められます。
平均的なソフトウェアエンジニアが期待できる収入
平均年収は他の職種に比較するとやや高い傾向が見られます。
例えば業務アプリケーションの技術者に比べて、HD寄りのソフトウェア技術者は約10パーセント程度高いと言われます。
平均年収を示すと20才代の場合おおむね320~460万円、30才代の場合おおむね440~650万円、40才代の場合おおむね600~700万円です。
キャリアパスを考えた場合、同じ職場内でプロジェクトマネージャーを目標とするのが現実的でしょう。
さまざまなプロジェクトを経験し、的確な要件定義や全体を理解した運用保守までの多数の実績をつむことにより道が開けると考えられます。
また転職に際し履歴書を書く場合は、開発に携わったシステムの実績を稼働OSも含め明記するようにします。
資格を持つ場合は、網羅して記載するようにしましょう。