1000万円貯金を達成するための考え方
平成29年度に金融広報中央委員「知るぽると」というサイトで行った調査によると、同年時点で日本国内での二人以上世帯の平均貯蓄額平均は、全年齢で1151万円とされています。
平均が1151万円と1000万円を超えていると言われると、日本全体が非常に裕福でみんな十分に貯蓄があるかのように思えますが、これはあくまでも平均値です。
一方で同データにおける中央値は380万円となっており、さらに貯蓄ゼロと回答している世帯は31.2%にものぼっています。
単身世帯でいくと平均貯蓄額は942万円、中央値は32万円、貯蓄ゼロ世帯は46.2%と、その差がますますくっきりと分かれているのです。
比較的高収入の仕事についている人であっても、貯蓄額1000万円超というのはかなり大きなハードルのように感じるのではないでしょうか。
上記の数値は格差が大きく広がっていることから、富裕層が億単位で貯蓄を有しているのに対し、一方で貯蓄がほとんないという人が大多数を占めることにより、平均という微妙な数字が出来上がってしまうことによります。
現在の日本の状況はくっきり二極化が進んでいるため、どのように生活をしていくかによりその上位に入るか下位に入るかが変わってきます。
その閾値と言えるのが1000万円貯蓄という数字ですので、ぜひ二極化の上位に入るということを目標にするため、1000万円を目標に貯蓄をしていってもらいたいです。
実際に1000万円という数字は大きな区切りになることから、資産として1000万円所持しているかにより金融関連の活動の幅も大きく異なってきます。
わかりやすいところではマイホームローンやマイカーローンといった多額の借り入れをするときの審査基準があります。
貯金額100万円程度では、何か病気や事件などがあったときにあっという間になくなってしまいますが、これが1000万円になるとかなり余裕も出てくるでしょう。
方法、コツ
1000万円貯蓄を達成するために必要なのは「積立」と「資産運用」の二段構えです。
100万円程度の貯蓄なら定期積金など収入の中からコツコツ達成することもできますが、1000万円となるとそう簡単に貯めることはできません。
むしろある程度まとまった貯蓄ができたところで、それを資産運用として用いることにより、時間の経過で着実に資産を増やしていくことができるのです。
資産運用の方法としては定期預金やファンド、終身保険などといったものがあります。
これらは銀行に普通に預金しておくだけでつく金利よりもはるかに高い運用となりますので、着実に資産を形成していくときには運用を選ぶ知識は欠かすことができません。
資産運用にもローリスク・ローリターンのものや、ハイリスク・ハイリターンのものがあったりします。
ハイリスク・ハイリターンのものは一気に資産が増える可能性がある一方で、資産が一瞬にしてなくなる危険もあるため、慎重に検討しましょう。