総合商社業界の魅力
婚活サイトなどで「合コンで女性ウケする仕事」として必ず上位にランクインするのが「総合商社」です。
2019年度卒を対象にした就職希望ランキングでも総合商社が多くランクインしており、調査が開始されてから20年以上に渡り、高い人気を維持してきていることが分かるでしょう。
日本における総合商社は、大手5社(伊藤忠商事、丸紅、三井物産、住友商事、三菱商事)に加えてトヨタ系の豊田通商、それに旧日商岩井と旧ニチメンが合併してできた双日を加えた7社が実質的にシェアの大半を獲得しています。
参考までに2019年度卒の人気就職希望ランキングでは総合第二位に伊藤忠商事、第六位に三菱商事がランクインしていました。
総合商社の主な業務としては、メーカーなどから仕入れた商品を小売店に販売し、その仲介料を得るということです。
近年ではそうした本来の商社活動だけでなく、新産業を開拓したり、情報を集めるビジネスを行ったりといったことも多くの場所で行われています。
総合商社の魅力は「水から通信衛星まで」と言われるほど幅広い商品を取り扱うことにあります。
メーカーのように自社で特定の製品を製造しないことから、売れると判断したものをジャンルを限定せずに仕入れて、それを販売していくというところに大きな特徴があります。
総合商社の「総合」というのはあらゆる商品を扱うという意味であり、実際に上記で紹介した日本の大手商社7社は食品、繊維、機械、金属、化学品、エネルギーなど、多分野にわたった商品の取扱をしています。
業界の仕事内容
実際に総合商社から出されている求人の内容としては、「営業」「投資」「マーケティング」「企画」といった分野があります。
最も多いのは「営業」職種で、商材を探して国内外から買い付けを行いそれをメーカーに販売するという仕事をしていくものです。
「投資」はここ近年総合商社の業務として多く行われるようになってきた事業で、有望なベンチャー企業などを探して投資をしたり、経営者を派遣して適切に収益を挙げられるビジネスモデルを作っていきます。
「マーケティング」は新たに取り扱う産業について調査をしてその結果を報告し、「企画」では主に海外企業が国内で事業展開をするときのプロモーション活動を担当したりします。
求められるスキル
総合商社に勤務をする時に、何よりも求められるのが「時代を読む力」です。
自社で製品製造をしないという特性があることから、いかにして「売れる商品」を見つけてきて、それを販売していくかという能力が求められます。
かつて総合商社といえば海外からの製品を輸入販売することが主な事業になっていましたが、近年では国内でも有望な産業があるかどうかを見つけることも手広く行う傾向も出てきました。