広報が女性に人気のある理由
大企業で多く女性が採用されている職種として広報があります。
広報というのは、企業からの発表を外部に伝達をするための役割をする部署のことです。
ただ、中小企業など小規模な会社の場合、独立した「広報」という部署を置いていないことも少なくありません。
なぜ広報という仕事が置かれているかというと、それは株式を上場している企業などでは外部に公表する内容により、自社株の価値が大きく変化をしてくるからです。
実際に株式を購入したことがある人ならわかると思いますが、例えば米国でAppleが新製品を発表したらその瞬間に国内でもApple関連製品や部品を取り扱っている企業の株価が跳ね上がります。
プラスの情報だけでなくマイナス材料となる売上の下落や不祥事についても、いかに素早く外部に公表をしていくかということが、企業としての評価につながってくるものです。
このとき、ただ情報をそのまま外部に伝えるというのではなく、例えば状況によって記者会見を開いたり、プレスリリースを新聞社などに送信したりといったように、やり方は大きく異なります。
また、言葉遣い一つに関しても受け取る側の印象は大きく異なるため、企業イメージを損ねない形での発表を受け持つ広報の仕事は非常に重要度の高いものと言えるでしょう。
広報に女性が選ばれやすいのも、そうした言葉の言い回しや、記者会見などをするときの態度などが男性よりも柔らかいものになる場合が多いからです。
きめ細かい気遣いや誠実な対応をしていくということが、広報として働く女性に求められる能力と言ってよいでしょう。
仕事内容
広報という部署で行う仕事としては、大きく「社外向け」と「社内向け」の二種類があります。
「社外向け」は前述をしたように、それぞれの企業の新製品・サービスを外部に発表をしたり、不祥事などが起こった時にどういった対応をするかということを知らせたりするのが主な仕事です。
「社内向け」の場合は、社内のイベントスケジュールを管理したり社内報を作成して、社全体で共有したい情報をまとめて担当するということになるでしょう。
近年では広報活動の幅もかなり大きく広がってきており、企業名で作ったアカウントでFacebookやTwitterを更新したり、テレビ・雑誌などのインタビューを受けたりといったことが行われます。
やりがい
広報としてのやりがいは、自分自身が会社の「顔」として重要な情報を扱うということにあります。
経営者の方針に従って広報活動を展開していくことになるので、自然と経営陣との距離感も近くなり、人事部など会社の内部情報に詳しくなれるでしょう。
また、外部から見られることが自分の仕事になるため、身だしなみに気を遣い、企業イメージをどうよくしていくかをいうことを考えることが役目になります。