世界で人気の職業

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日本の人気職はかなり特殊

日本で毎年行われる「将来の夢」アンケートですが、同様のものは諸外国でも定期的に調査されています。
ですがその内容を比較してみると、かなり挙がってくる職業の種類に違いが見られることがわかります。
その違いはそれぞれの国の経済状況や伝統的な倫理観・宗教観、または国内における職業の社会的地位によって生じるものでもあるため、細かくみてみるとかなり面白く読むことができます。

一例を出すと日本では大人気の「パテシエ」という職はアジアではほとんど全くといってよいほど人気がないのに対し、「学校の先生」「医師」「スポーツ選手」といった職業は国や世代を問わず広く憧れの対象になっていることがわかります。
ほかにもアジア国内だけで比較してみたとき、マレーシアでは「俳優・女優」や「モデル」といった芸能関係の職業が人気になっているのに対し、タイでは「軍人」や「警察官」「エンジニア」といったような剛健な仕事の方が好まれているといった、国ごとの事情を反映しているかのような結果が垣間見えてきます。

欧米諸国での人気職業

また日本と文化や宗教観が大きくことなる欧米諸国においては、その国独特の人気職業が見られます。
アメリカで特に印象的なのは、9.11のテロを反映しているのでしょう「消防士(Fire fighter)」という仕事です。
「消防士」は日本にもある職業ですが、特にアメリカにおいては小学生から大学生まで幅広く憧れを持たれる仕事として知られています。
これはアメリカの社会制度にも深く関係しており、米国内における消防署・消防士の社会的地位は大変に高く、組織としてもかなり独立した自治体単位での構成がされていることも関係しています。
日本でもTシャツのデザインとしてよく見かける「FDNY(the Fire Department of New York City)」はニューヨーク市消防署員の通称で、米国内だけでなく世界でもトップレベルの医療技術や消火技術、レスキュースキルを持ったまさに消防士のエリート中のエリートとして扱われています。

ヨーロッパ地域ではまた違った価値観となっており、ドイツなら男の子に人気なのは「自動車整備士」で女の子に人気なのが「医師」、フランスなら男の子は「科学者」で女の子は「女優」「ジャーナリスト」といったお国柄を感じさせる内容が垣間見れます。

参考:子どもがなりたい職業をアジア9か国でアンケート!

子供の人気職業に見られる親の意見

こうした子供から見る憧れの職業ですが、実際にはかなり親の意見も反映されています。
世界各国で比較するとかなりランクインしてくる職業が異なるのは、裏返せばそれだけ親が子供に対して「こうあってほしい」という姿が異なっているからでもあります。
日本においては親が子供に対して最も期待していることとしては「他者を思いやる心」や「他人に迷惑をかけない公共心」といったものがトップになっていますが、欧米においては「責任感」や「公平感」といったビジネスにおける自立心が強く求められてきています。

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