映画業界の狭き門
日本国内における映画業界は黒澤明監督の時代をピークに世界的に高い評価を受けることになりました。
その後衰退はあったものの未だ日本国内においては映画制作に関する人材のニーズは高く、芸術系大学の学生を始めとして多くの志願者が見られています。
しかしその一方で映画業界というのは一般企業のように新卒で大量に人材を採用するというようなことはしておらず、ほとんどが知り合いのつてを頼っての縁故就職によって行われているというのが実情です。
ですので仮に有名な大学で専門に映画製作を学んでもそれが就職のに有利になるということは少なく相当苦戦をするという状態が続いています。
現在世界的に有名な賞を受ける監督であっても、駆け出しの頃は食うや食わずの生活をしてきたということは珍しくなくいかにして映画業界にコネを作っていくかということが仕事をしていく上での重要項目になってきます。
映画以外の業界でのデビューを狙う
映画制作会社や映画配給会社での新卒採用は全くないというわけではなく、毎年ごくわずか採用するということもあります。
しかしながらそうしたところの競争率は一般の企業の採用よりも相当に厳しく、よほど他の学生と異なる個性がなければ採用されるのは難しいと言っていいでしょう。
しかしそうした新卒試験に落ちたという映画業界関係者は少なくなく、そこから別の方面から映画や動画制作の技術を磨き将来的に映画制作をすることができるようになったということもあります。
特に現在は映画という配給方法にこだわらなくとも、ネットを通じた動画配信で自主制作をすることができたりと映像制作の仕事に関わるチャンスは無数にあります。
もちろん最初に映画制作会社や配給会社などに就職できればそれにこしたことはないのですが、もしそれらの採用試験に落ちたとしても決して腐ることなくほかの方面からなんとか映像技術を学べる仕事についていってもらいたいです。