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年とともに変わる人気の職業

小学校のときに、誰でも一度は「将来の夢は?」と聞かれたことがあるでしょう。
生徒や学生のときには自分が働くということはまだまだ遠い先の未来のことのように思えるものですが、それでもいつかきっと自分はこんなふうになるんだという理想の姿はあるものです。
毎年新聞社や教育関連企業も小中学生を対象にした将来の夢や職業についてのアンケート調査を行っていますが、そこにランクインしてくる職業というのはだいたい同じようなものになってきます。
世代や社会情勢を問わず、いつでも子供たちの夢や目標になる職業というものはあるものです。
反面で世相を反映させるように急にランクを高めてくる職業もたまに見られます。
継続して将来の夢についてのアンケートを見てみるということも、その時代をつかむための1つの鍵になってくると言えます。

時代の影響を受ける職業、受けない職業

時代の影響をほとんど受けずにトップやそれに近い位置をキープしている職業としては、男の子の場合には「サッカー選手」「野球選手」といったスポーツ選手があげられます。
過去はダントツで「野球選手」がトップの位置をキープしてきたのですが、2009年以降はJリーグや海外での有名選手の活躍の影響からか「サッカー選手」がその位置を上げてトップになり、変わって「野球選手」は4位と順位を下げる結果になっています。

一方で女子の人気職業はここ16年変化なく「食べ物屋さん」という結果になっており、2位の「看護師さん」や3位の「保育園・幼稚園の先生」と三大人気職業が定着する傾向にあります。

また、そうした定番職とは別にそのときの時代の影響を明らかに受けたとみられる職業も時折登場してきます。
最も急激な変化が見られているのが、2011年以降から増えている「警察官」や「医師」といった職業です。
これは震災を経験したことで、何か人の役に立てる仕事をしたいという気持ちが多くの子供の中に芽生えたためではないかと思われます。

日本と海外諸国で見られるなりたい職業の違い

それと面白いのが、諸外国で同様の調査を行ったデータを見てみると、日本とはかなり違った内容になっているということです。
文化的に比較的近いところにあるアジア諸国においてさえ、日本で人気のある職業がほとんどランクインしてこないということもよくあります。
例えば日本で大人気のお菓子屋さん(パテシエ)という職業を目指したいという子供は、アジア主要9国(中国・香港・台湾・韓国・シンガポール・マレーシア・タイ・ベトナム)ではほとんど見られません。
反対に、日本でもかなりランクの高い「医師」という職業は主要9コクのすべてで上位にランクインしています。

このサイトでは、そうした世代や性別、国籍により異なる憧れの人気職業について、どんな評価やイメージを持たれているかということを紹介していきます。

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