IT業界の魅力
IT業界は、今や娯楽ではなくインフラとして行われる社会産業となっています。
インターネットが一般家庭に普及するようになったのはここ20年くらいの間のことですが、ADSLから光通信へと通信網が発展することにより、高速な通信を前提としたサービスが展開するようになりました。
IT業界の魅力はまさにそうした時代の変化にあると言ってよく、現在の時代の最先端産業に携わっていくことができるという魅力があるのです。
IT産業といっても業界の幅はかなり多くなっています。
ハード面を整える産業から、ソフトウェアを開発する企業、さらにそこから新しい技術を開発していくベンチャー企業まで、今後もより一掃多角的に広がっていくということが予想されるでしょう。
IT業界の業態としては「固定系」「携帯系」「総合系」といった分類方法があり、中でも「携帯系」とされるモバイル系のサービスは、現在IT業界の中でも最も伸びしろのある業界です。
一方で銀行や鉄道、税金や年金といった各種公共サービスも現在ではオンラインで行うことができるようになっており、その整備管理やアップデートをしていくという人材も多くの企業から募集されています。
現在、日本のIT産業の大手となっているのが独立系の「ITホールディングス」「大塚商会」「富士ソフト」といったところで、商社系として「SCSK」や「伊藤忠テクノソリューションズ」があります。
新卒者からの人気就職希望ランキングで高い人気となっているのが「ユーザー系」と言われる「野村総合研究所」や「新日鉄住金ソリューションズ」「NTTデータ」「日本ユニシス」です。
こうしたトップ企業はいわゆる「ITゼネコン」と言われるもので、日本ではそれらを頂点としたピラミッド構造として、無数の中小企業や個人が実務にあたっているのが実情です。
業界の仕事内容
通信業界における業務内容は大きく「営業」「カスタマーサポート」「研究」「技術開発」といったものがあります。
ただし実務はそれほど単純なものではなく、この4つの仕事から無数に職種があり、それらを統括していくという構造と言えるでしょう。
ITゼネコンのようなトップ企業の社員は実際にプログラミングを経験したこともなく、またその知識もないというようなこともあり、それが業務を混乱させるもとになってきたという背景もあります。
現在ではそうしたことへの反省から、自社でエンジニアを育成したり正社員として雇用をしたりといった動きも見られるようになりました。
求められるスキル
IT業界で求められるスキルとしては、通信やハードウェアへの基本的な知識の他、プロジェクトをしていくためのマネジメント力があります。
IT産業では必ず複数のスタッフや企業と連携しながらプロジェクトを進めていくことになるため、どのように連携をとっていくかという能力が求められてきます。