企業の財務面の収益性を追求する創造的な業務
企業内でこの職務の担う役割は、全てのビジネス環境を考慮に入れて財務で高い収益性を長期にわたり実現する状況を創出する為に、一貫性のある投資(人・モノ・金)の最良の選択と集中をアドバイスする事だと言えます。
絶対に成功するモデルは存在せず、一度成功したモデルが別の経済環境の下では成り立たない事も多いのです。
さまざまな選択肢の中でどう組み合わせるかという無限の組合せにおいて、どこに基準をおいて選択しながらモデルを構築し、変更を続けるかは創造性豊かでなくては務まりません。
財務面とはいっても範囲は広く、収益最大化の為に考慮する分野は、手元資金、外部調達資金、関連法令、税務問題など、日頃から発生する会計業務に関するモニタリングも重要な業務です。
年度を通した予算と決算の際の分析や、財務規則の変更も念頭に置く必要がありますし、企業の信用保持のために内部統制システムも整える必要があります。
このように企業活動の財務面に関連して広い視点から全体的にマネジメントする責任を担っており、業務の結果をレポートにして財務の最終責任者へ報告する事が求められます。
個人の顧客を対象にするファイナンス・プランナー
一方銀行などの顧客である個人をターゲットとするファイナンス・プランナー(FP)も活躍しています。
メインのターゲットは個人の顧客で、資産の運用や借入、収入に関するデータを分析してより収益性の高い資産運用プランやライフプランにメリットのある収支計画を提示してサポートします。
個人の顧客はライフステージに応じて様々な金銭的な悩みを有しており、マイホーム資金、教育資金、老後の資金、相続資産の運用などにサポートを求めているのです。
このようなおカネにまつわる悩みや心配を、エキスパートとしてサポートするのがFPの役割で、自営業として自立して活動する方や金融機関につとめて活動する方がいます。
2種類のファイナンシャルプランナーの資格
実は、ファイナンスマネージャーには資格がないため職務名と言えるのですが、プランナーには国家資格と民間資格の2つがありますので、財務関連資格は取得が勧められます。
国家試験のファイナンシャル・プランニング技能士は、1級から3級までが設定されますので学習のモチベーションが維持できます。
この資格には有効期限は定められておらず、更新せずとも有効な、いわば永久ライセンスです。
民間の資格にはAFPとCFPの2種類が存在し、AFPは国家資格の2級に相当すると言われています。
CFPは北アメリカ、欧州、アジア、オセアニアなど世界各国で通用するインターナショナル資格です。
難易度はかなり高めですが、世界標準資格なのでグローバルに活躍したい方にはおススメです。